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【ノート】こころの病に挑んだ知の巨人

 こんばんは。

 9月2日に、次の1冊を読了したのでそれについて書かせていただく。実は、5月半ばに一度読了を断念していたものではあったが、今回機会を得て残りの3章を読み終えることができたものである。 

こころの病に挑んだ知の巨人 (ちくま新書)

こころの病に挑んだ知の巨人 (ちくま新書)

  

  本書は、以下の5名の「知の巨人」を扱ったものであり、それぞれに私が関心を持ってきた方々でもある。以下、( )内にはその私的な関心を書き添えて、5名を列記しておく(本書で取り上げられた順に記載しておく)。

1)森田正馬

 森田療法創始者うつ病と診断された時、役に立つかもという関心を持った)。

2)土居健郎

 「甘え」を鍵概念として、日本人論まで踏み込んでいった(学部生時代に比較文化論、日本人論として読んだ)。

3)河合隼雄

 ユングの紹介者、箱庭療法の実践者として名高い(『子どもの宇宙』を読んだことをきっかけとして、次々に読んでいった)。

4)木村敏

 現象学的手法で臨床に臨んだ(学生時代に『時間と自己』を読んで、自分は「離人症」なのではないかと思ったことがきっかけ)。

5)中井久夫

 統合失調症の臨床で名高い(最相葉月『セラピスト』を読んで)。

 どの5人をとっても、少なからぬ「因縁」があり、またそれぞれが膨大な実績を残しているので、単著でも足りないくらいであるのに、1冊の新書で読めるという「おトク」感もあって手にした本であるが、この手の心理臨床に関する著作への私の関心は、もっと実際的なところにある。

 それは、私(うつ病双極性障害)と家族(統合失調症)とが、それぞれに精神疾患の当事者であるということだ。何とかこの苦境を乗り切りたい、苦しみを緩和したい、そのための自己理解を深めたい、ということなのである。

 もちろんこの本は、そうした当事者向けに書かれているものとは趣きを異にしているが、当事者への理解の一助にはなると思われる。関心がある方は手にしていただきたいと思う。

 と、ここまで書いたところで、本稿は終わることとする。何となれば、私が発症にいたったことと、回復に至っていないことについて書かねばならないなと思うようになったからだ。しかし、それはそれで、別稿とさせていただこうと思っている。

 今回は以上です。お読みいただき、ありがとうございました。