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【読中日記】楽園のカンヴァス(ネタバレあり)

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 原田マハさんの『楽園のカンヴァス』(新潮文庫)をKindleで30%ほどを読んだところで、これを書いている。最終章を含めて全11章のうちの3章まで読み終わった。まだ読みかけではあるが、誰かに「これ、おもしろい!」と伝えたくなったので、「読中日記」として公開させていただく。なお、かなり筋書きをバラしているので、これから読もうと思われている方は、以下の文は読まない方がいいかもしれない。

 目次を見てみると、第1章と最終章が「2000年」、間の第2章から10章は「1983年」が舞台とされていることがわかる。さらに第4章から9章までは、1900年代初頭のパリもその舞台となっていると記載されている。

 第1章では美術館で監視員をしている早川織江(1957年生まれ)を窓口とすることを条件として、アンリ・ルソー展の展示品貸出しをするという連絡があったことを起点として物語が始まることが描かれている。その打診をしてきたのは、ニューヨーク近代美術館のキュレーターであるティム・ブラウンだった。

 第2章以降は1983年にさかのぼり、ニューヨークやバーゼルに舞台が移る。第2章では学芸員のティムが登場し、第3章で織絵が合流する。この2人にバーゼル財団から、アンリ・ルソー作とされた『夢をみる』の真贋を見極めるよう依頼がある。ティムはこれをルソー作とするが、織絵は贋作と言う、というところまでが第3章までのあらすじ。以下は展開の「予想」「妄想」。

 続く第4章から10章まではバーゼルが舞台とされていることから、ティムと織絵が『夢をみる』をめぐって火花を散らすことが予想される。また、1906年から1910年のパリも舞台らしいので、これはルソー存命中のことが描かれているということではなかろうか。

 ところで2000年の織絵には、高校生の娘がいる。父親は日本人ではない。16歳とすると、生まれたのが1984年。となると・・・、この織絵とティムはルソーをめぐって争っているうちに結ばれるのではないか? ゲスい? 安っぽすぎ?

 しかしながら、美術作品をめぐる「業界」の事情については、綿密な取材を元にして書かれていることが容易に見てとれる。それがこの作品を、単なるラブロマンスには終わらせない(はずの)重要な要素となっている。

 と、このくらいにさせていただいて、続きを楽しむことにしたいと思う。最後までお読みいただき、ありがとうございました。