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【ノート】今年の読書・暫定トップ5を選んでみる

▼9月も末日となり、第三四半期が終わろうとしています。今年の読書について、少し早いですが振り返りを試みたいと思います。

▼私はつい2~3年前までは、文芸作品はほとんど読まずにきていました。読むものは、社会科学系や、思想・哲学といった人文系のものが多く、特にベストセラーについては「忌避」とさえ言えるような状態でした。

▼しかしながら、読書メーターという管理サイトを使うようになって、状況が変わりました。ベストセラーを含めて、文芸作品も読むようになったのです。

▼今回のエントリーでは、「今年読んだ」作品を5点選びだしてご紹介するつもりです。意外なことに、5点全てが文芸作品となりました。以下、順不同ですがその5点について取り上げます。

 

羊と鋼の森 (文春文庫)

羊と鋼の森 (文春文庫)

 

 

羊と鋼の森:ふとした出会いから、ピアノの調律師の道を歩み始めた青年の成長譚というと陳腐にすぎるかもしれません。その彼が憧れる調律師、先輩、仕事で知り合った双子たちなどとの交流を通して彼は調律師として、人間として成長していきます。ピアノの音についての表現が、ため息が漏れてしまうほど見事です。

 

点滴ポール 生き抜くという旗印

点滴ポール 生き抜くという旗印

 

▼点滴ポール 生き抜くという旗印:五行詩に、生への強い意志が込められた詩集です。著者の岩崎さんは、筋ジストロフィーを病んでいます。断固として、決然として「生きる」ことを選択し続ける。まさに魂に触れる、魂が震える作品集です。

 

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

 

 ▼楽園のカンヴァス:20世紀初頭に現れた、アンリ・ルソーピカソの作品の鑑定を巡る二人の男女。期待と予想を裏切る展開の連続は、ミステリー作品を思わせますが(と書きましたが、ミステリーってほとんど読みません。失礼しました!)、物語は見事に回収されます。取り上げられる美術作品を見たいと思わせる筆致はさすがという他ありません。

 

等伯 上 (文春文庫)

等伯 上 (文春文庫)

 

 

等伯(上・下):信長・秀吉の時代を生きた絵師・長谷川等伯の半生を描いた作品です。当時の国際情勢や宗教界の動静、権力を巡る魑魅魍魎。綿密な取材を基にした「リアリティ」あふれる、重厚な作品となっています。

 

みかづき

みかづき

 

 みかづき終戦直後から現代に至るまで、学習塾の経営に取り組んだ三代の物語です。教育への熱情が、時として親子の反目となって現れますが、最後は納得の大団円。

▼今回は以上となります。お読みいただき、ありがとうございました。