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【読了日記】愛着障害(岡田尊司)光文社新書

▼お立ち寄りいただき、ありがとうございます。このエントリーは1500字強となっています。

▼とあるTwitterへの投稿を見て、この本をKindleで購入し、ほぼ1日をかけて読了した。

 

  

 

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)

 

 

▼私は既に双極性障害と診断されている。このところ、ごく親しかった知人に去られて凹んでいた。彼女が去ったのは彼女の判断なのであって、それには介入することはできない、彼女自身の課題である。

▼しかし、私はそれを「去られたのは私に非があったからだ」と解釈してしまう。これに苦しんでいた。そこへ先のツイートがあった。私は彼女に対してパターナリズムでもって接することで「安全地帯」の獲得を求めていたのではないかという着想を得た。そのことは、私をラクにしてくれた。

読書メーターさんには、以下のように登録してみた。

 

 とあるTwitter投稿を読んで、この「愛着障害」というものが自分もあてはまるのではないかと思い立って購入。巻末の診断テストでは「愛着不安」スタイル、次いで」「愛着回避」を示していた。本書では、その症状について詳細にカテゴリー分けが施されている。しかしそれより重要なのは、それが抱える「生き難さ」であり、そこからの回復のプロセスを提起することであろう。そこに至るまでには紙幅がかかったが、終章でようやく課題が果たされた感がある。途中挫折しかかったが、読み終えることができてよかったと思う。

 

▼私は愛着形成に歪みがあって(これは主として母子関係によるものらしい)、愛着不安として現れているらしい。そこに加えて、愛着回避的な傾向もあるようだった。

▼つまり、相手に気に入られているのかを常に気にしている、自己評価が低い状態にあることが指摘されるということだ。

読書メーターへの投稿内でも指摘しておいたが、こうしたことについて、カテゴリー分けが詳細になされている。また、著名人(特に日本の文豪たち)に愛着不安や愛着回避の傾向が強く見られるということが述べられている。それは病跡学のようでさえあった。しかし、自分も愛着障害なのではないかと感じている読者にとっては、今あるこの生き難さをどう考えるべきなのかについての示唆こそがほしいのではないだろうか。

▼そう対象化されることで、初めて克服への端緒につけるのだと思っている。そのどう克服すべきかについては、わずかに最終章が割かれているのみであった。これは少し物足りない感じがしてしまう。

▼克服のためには、原則としては不全に終わってしまった愛着形成を、再度恋人やパートナーなどの重要な他者との間で執り行うことが大切とされている。さらに、自分が「できること」から少しずつ始めて効力感を高め、自己肯定感を育むことだとされる。

▼また、わずかな記述ではあるが愛着形成ということを合理主義的にのみ解釈して、非効率的と退けてきたことが大きな問題となっているという文明論的な課題として捉え直していたことも印象的であった。

▼何が何でもこのタイミングで読んでおかねばならなかったというほど切実なものではなかったが、読めてよかったと思っている。

▼今回は以上とさせていただきます。お読みいただき、ありがとうございました。