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【読書】駒井稔著『いま、息をしている言葉で。「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)

 

いま、息をしている言葉で。 「光文社古典新訳文庫」誕生秘話

いま、息をしている言葉で。 「光文社古典新訳文庫」誕生秘話

 

 

▼こんにちは、すたんどです。今回は図書館で借りて読んだ本を1冊ご紹介いたします。この本は、光文社古典新訳文庫の初代編集長の駒井稔さんが書かれた著作です。古典新訳文庫がどのような思いで世に出されていったのかを書いている本で、これはオススメです。なお、この文章は1300文字程度で構成されています。

▼この本は、元々購入しようと思っていたものですが、図書館に立ち寄ったら「新着棚」に置かれていたので、その場でカウンターに持っていって借り受けてきたものです。ほぼ一週間で読了できました。

▼この古典新訳文庫を知ったのは、ご多分に漏れず、亀山郁夫さん訳の『カラマーゾフの兄弟』全5巻が異例のベストセラーになったということがきっかけだったと思われます。実際に手にとった、と言ってもKindle本で購入したのが最初だったと思うので、「手にした」わけではないのですが。

▼この著作のタイトルとなっているように、古典新訳文庫は、日本語として今生きている言葉に翻訳することを第一としたシリーズです。私も数冊購入しています。読了したものでも、

ショーペンハウアー『読書について』

ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟』全5巻

ケストナー飛ぶ教室

プラトンソクラテスの弁明』(順不同)

などが挙がります。

▼このうちでも、特に印象的だったのは、やはり『カラマーゾフの兄弟』でした。ロシア文学は人名が覚えにくく、それだけで挫折してしまいやすいのですが、亀山訳は圧倒的に読みやすかった。そのことが読了を促してくれたと思っています。

▼編集長の駒井さんは、『週刊宝石』の編集員としてキャリアを積んだことから、この著作を書き起こしています。これは意外でした。全くの文学系ないし学術系の畑を歩んでこられたのかなと思っていたからです。

▼旅や入院など、様々な経験を経て、帰り着いたのが「古典」を読むということだったようです。ちなみに駒井さんと私とは、比較的年齢も近く(駒井さんが1956年、私が1964年生まれ)、駒井さんのご経験はある意味では「同時代史」として読めました。

▼また、光文社さんと紀伊國屋書店新宿本店さんとがタイアップして進めている訳者の方と駒井さんとの対談企画でも駒井さんを見かけているので、親近感をもってこの著に接することができました。

▼どのような思いを込めてこのシリーズが世に送り出されているのか。それらについては、同シリーズについての小冊子(今でもKindle版で入手できるものもあります)などで既知のものもありましたが、溢れんばかりの熱情と愛情とをもって世に問われているのが古典新訳文庫でした。その辺りは、ぜひ本著を手にされてお読みいただきたいと思っています。

▼今回は以上とさせていただきます。お読みいただき、ありがとうございました。