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【読書会レポート】第36回:テキスト講読『夜と霧』(ヴィクトール・フランクル)2019年7月20日

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▼こんにちは、すたんど(@stand_00)です。今回は7月20日に開催した、フランクルの『夜と霧』講読の読書会について簡単にレポートします。参加者は、私を含めて6名でした。

 

夜と霧 新版

夜と霧 新版

 

 

▼この『夜と霧』は、ユダヤ人の心理学者・臨床家であるフランクルが、ナチス強制収容所での体験をつづった「体験記」で、言わずと知れた20世紀の古典中の古典といえる名著です。フランクル本人も「事実」の羅列ではなく、「体験」を記したものと明記しています。

▼その「体験」とは何であったか。それは、

・収容所では、生き延びるために人間性を鈍麻・摩滅させることが必要だった、

・しかしながら、破壊され得ぬ「人間性」を見せて、生き長らえた人たちもあった、

・そこから得たのは、人間は人生に問いかけられている存在である、ということだった、

ということになると思われます。

▼この回でのクライマックスは、参加者の一人から投げかけられた、その「人間性」とは如何様なものであったのかという問いかけであったと思います。

▼先に触れているように、収容所ではその人間性を鈍麻させることが必要であったと述べられていました。しかし、その中で、他者への慈しみや配慮を失うことなく過ごすことを選んだ人たちがいました。「よい人」は帰らなかったとも述べる一方で、こうしたささやかな人間性の輝きを発揮、また、小さなこと、美しいことに感動し、感謝の心を抱きつつ、希望を捨てなかった人は、収容所を生き延びたとも述べられていました。

▼その意味では、過酷な状況下であっても、そうした人間性は発揮しうるし、破壊され得ないのだとしたこの書は、「希望の書」であったと言えましょう。

▼今回は以上といたします。お読みいただき、ありがとうございました。

▼次回は7月27日(土)20時から「推し本」紹介の読書会といたします。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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